法務への就職は専門性が高く、求人も限られているため、不安を感じる人も少なくありません。
働く企業や求人内容によって求められるスキルや働き方が大きく異なり、情報収集だけでも時間がかかります。
そんな中で利用したいのが、法務領域に詳しい転職エージェントです。
非公開求人へのアクセスやキャリアの方向性に合わせた提案など、個人では得られないサポートが受けられます。
この記事では、法務に強いおすすめエージェントの比較から、利用するメリット、選び方、失敗しないためのポイントまで、転職活動に役立つ情報をわかりやすくまとめて紹介します。
法務の転職で使えるおすすめエージェント8選
法務の転職は専門性の高さゆえ、どのエージェントを選ぶかで得られる求人の質もサポート内容も大きく変わります。
契約法務・コンプライアンス・知財・ガバナンスなど、求められるスキルが細分化されているからこそ、法務領域に強い転職エージェントを選ぶ必要があります。
ここでは、法務経験者のキャリアアップに強い特化型エージェントから、外資系・ハイクラスに強いグローバル系、幅広い求人を比較できる総合型まで、法務の転職で使える8つのサービスを厳選して紹介します。
それぞれの強みや向いている人の特徴を踏まえながら、自分のキャリアに最適なエージェントを見つけるための参考にしてください。
各エージェントの比較にあたっては、法務領域への専門性、保有求人の質や数、非公開求人の多さ、そして担当者の知識やサポート体制を基準に評価しています。
契約法務・コンプライアンス・知財など、どの分野に強いかも重要なポイントです。
ここでは法務のキャリア形成に役立つエージェントを比較表としてまとめました。
| エージェント名 | 法務特化度 | 法務領域 | 求人の特徴 |
|---|---|---|---|
| MS-Japan | 契約法務 / コンプライアンス / 知財 / 法務マネージャー | 上場企業・IPO準備企業の非公開求人が豊富 | |
| JACリクルートメント | 契約法務 / ガバナンス / コンプラ | ハイクラス・管理職求人が中心 | |
| リクルートエージェント | 法務全般(幅広い) | 求人数最大級・未経験〜経験者まで対応 | |
| リーガルジョブボード | 契約法務 / 知財 / コンプラ | 法務+士業の求人が豊富 | |
| 弁護士ドットコムキャリア | 契約法務 / M&A / ガバナンス / 知財 | 上場・成長企業の法務求人が多い | |
| リーガルブリッジ | 契約法務 / 知財 / コンプラ / 法務Mgr候補 | 法務・知財・弁護士・弁理士の専門求人が多い | |
| Randstad(ランスタッド) | 契約法務 / コンプラ / 内部統制 | 外資・グローバル企業中心 | |
| Hays Japan(ヘイズ) | 契約法務 / 金融法務 / リーガルカウンセル | 外資・金融・大手企業の求人が豊富 |
法務は求人が限られるため、「専門特化 × 大手 × 外資系」のように複数エージェントを併用することで、理想の非公開求人に出会える可能性が高まります。
次に、それぞれのサービスにおいて、向いている人と特徴を詳しく解説します。
MS-Japan

MS-Japanは、管理部門・士業に特化した転職エージェントで、法務領域において国内トップクラスの専門性を誇ります。
企業法務(契約法務)、コンプライアンス、知的財産、さらには法務マネージャー・責任者クラスまで、企業法務全般を幅広くカバーしています。
35年以上の実績を持ち、法務部門の内部事情や求められるスキルも熟知しています。
企業と長年の信頼関係があるので非公開求人も多く、上場企業やIPO準備企業など、法務体制が整った企業の求人を豊富に扱っています。
また、分野ごとに精通したアドバイザーが在籍しており、法務のキャリアパスや企業ごとの法務体制を踏まえた提案が受けられます。
- 法務の専門性を活かしてキャリアアップしたい人
- 契約法務・コンプライアンス・知財など特定領域を深めたい人
- 上場企業や成長企業の法務部で働きたい人
- 法務マネージャー・責任者などハイクラスを目指したい人
JACリクルートメント

JACリクルートメントは、管理職・専門職・外資系企業への転職支援に強みを持つ転職エージェントです。
1988年の日本での事業開始以来、課長・部長・役員クラスなどのハイクラス求人を多数扱っています。
また、専門コンサルタントが多数在籍し、医療・金融・技術・バックオフィスなど、業界別に高い専門性を持つチーム体制でサポートしている点も特徴です。
さらに、ロンドン発祥の企業として世界11カ国に広がる独自のグローバルネットワークを持ち、外資系企業や海外進出企業への転職支援にも実績があります。
そのため、キャリアの専門性を高めたい人、管理職としてステップアップしたい人、グローバル環境で働きたい人にとって、非常に相性の良いエージェントといえます。
- 管理職・マネージャー・部長クラス以上のハイクラス転職を目指す人
- 専門職(法務・経理・金融・技術職など)として経験を活かしたい人
- 外資系・グローバル企業への転職を希望する人
- 業界に精通したコンサルタントから専門的なサポートを受けたい人
リクルートエージェント

リクルートエージェントは、日本最大級の転職エージェントです。
公開・非公開を合わせて膨大な求人数を保有している点が強みです。
精通したキャリアアドバイザーが希望やスキルに沿った求人を紹介し、書類作成のアドバイスや面接対策、企業ごとの選考傾向の共有など、実践的なサポートまでしてくれます。
特に、非公開求人が多数あるため、個人では出会えない企業にアプローチできるのも魅力です。
また、転職活動に伴う迷いや不安に寄り添ってくれるという利用者の声も聞かれます。
全国に拠点があり、オンライン面談にも対応しているため、地域を問わず利用しやすいサービスです。
初めての転職でも安心して相談でき、幅広い選択肢から最適なキャリアを見つけたい人に特に向いています。
- 幅広い求人から自分に合う選択肢を比較したい人
- 初めての転職で、手厚いサポートを受けたい人
- 書類添削・面接対策など実践的な支援を求める人
- 全国規模で求人を探したい人
リーガルジョブボード

リーガルジョブボードは士業全体に特化した転職サービスで、企業法務・知財・コンプライアンスなど法務カテゴリの求人も豊富です。
法務専門のアドバイザーが在籍しており、企業法務の求人を探している人に適切なアドバイスをしてくれます。
特に、弁護士や弁理士など法律専門職との比較がしやすく、将来的なキャリアパスを検討できる点が魅力です。
また、求人サイトとしての「直接応募」と、専門エージェントによる「転職支援」を併用できます。
若手から経験者、マネージャー候補まで幅広い法務求人が揃っており、法務としてキャリアを積みたい人にとって使いやすいサービスです。
- 企業法務・知財・コンプライアンスなど、法務分野で専門性を高めたい人
- 法務に精通したアドバイザーから専門的なサポートを受けたい人
- 法務経験者としてキャリアアップしたい人
- 若手として成長環境を求めている人
- 法務と士業(弁護士・弁理士など)の求人を横断的に見たい人
弁護士ドットコムキャリア

弁護士ドットコムキャリアは、法律分野に特化した転職支援サービスとして、弁護士・知財など法律系専門職のキャリア支援に強みがあります。
特に企業法務領域では、契約法務、コンプライアンス、ガバナンス、知財、M&A、法務マネージャー候補など、幅広く扱っている点が特徴です。
上場企業や成長企業、スタートアップなど、法務体制を強化したい企業との繋がりが強く、非公開求人も多く保有しています。
また、精通したキャリアアドバイザーが在籍し、法務のキャリアパスや企業ごとの法務組織の特徴をふまえ適切なアドバイスがもらえます。
法務としてのキャリアを深めたい人はもちろん、将来的に弁護士資格取得を視野に入れている人にもおすすめです。
- 法務に精通したコンサルタントから専門的なサポートを受けたい人
- 法務と弁護士のキャリアを比較しながら将来を考えたい人
- 上場企業・成長企業・スタートアップの法務求人を探したい人
- 法務経験者として、より高度な業務に挑戦したい人
リーガルブリッジ

リーガルブリッジは、企業法務や知財分野を中心に、弁護士・弁理士などの法律系専門職の求人を取り扱う転職エージェントです。
企業法務、契約法務、知財、コンプライアンス、法務事務といった職種のほか、募集状況によっては法務マネージャー候補などのポジションが紹介される場合もあります。
企業法務と士業の求人を横断的に扱っているため、「企業内で法務キャリアを積むか」「士業として専門性を深めるか」といった進路を比較しながら検討しやすい点が特徴です。
法務・法律分野の求人を扱うコンサルタントが在籍し、適切な転職支援を受けられます。
法律・法務分野の経験者を中心に、実務経験や志向に応じて利用しやすい転職サービスといえるでしょう。
- 企業法務として専門性を高めたい人
- 契約法務・知財・コンプライアンスなど専門領域の求人を探したい人
- 法務経験を活かしてキャリアアップしたい人
- 法務×弁護士・弁理士など、法律系専門職の求人も比較したい人
Randstad(ランスタッド)
Randstad(ランスタッド)は、世界39の国と地域で展開する世界最大級の総合人材サービス企業です。
日本でも外資系・グローバル企業の求人に強いエージェントとして知られています。
外資系企業の契約法務、コンプライアンス、内部統制、知財など、国際的な業務に関わる求人も扱っています。
特に、英語を使用するポジションや海外拠点とのやり取りが発生する求人が豊富で、グローバル環境でキャリアを築きたい人に向いています。
また、外資系企業とのネットワークも強く、法務経験者へのサポートが手厚い点も魅力です。
- 外資系企業やグローバル企業の法務ポジションを探している人
- 英語力を活かして法務キャリアを築きたい人
- 契約法務・コンプライアンスなど、国際的な法務領域に関わりたい人
- 大手企業・外資系の安定した環境で働きたい人
Hays Japan(ヘイズジャパン)
Hays Japan(ヘイズジャパン)は、世界33か国以上で展開するグローバル人材エージェントです。
日本でも外資系・日系グローバル企業の転職支援に強みを持っています。
法務領域では、企業内法務、コンプライアンス、金融法務、知財、リーガルカウンセル、法務マネージャーなど幅広いポジションを扱っています。
日系・外資系の大手企業や金融機関、国際法律事務所とのネットワークを活かした求人紹介が可能です。
「専門分野ごとのコンサルタント制」を採用しており、法務領域に精通した担当者が、キャリアの棚卸しから求人紹介、書類添削、面接対策、条件交渉まで一貫してサポートします。
特に外資系企業との取引が強く、英語を使う法務ポジションやグローバル案件に携わる求人が豊富な点が特徴です。
また、非公開求人も多数保有しており、ハイクラス転職や年収アップを狙う人にも向いています。
- 外資系・グローバル企業の法務ポジションを探している人
- 法務経験を活かしてハイクラス転職(年収アップ・管理職)を目指す人
- 外資系・日系グローバル企業の内部法務に興味がある人
- 法務だけでなく、リーガル+ビジネス領域の幅広いキャリアを検討したい人
法務の転職でエージェントを利用すべき理由
法務の転職では、求人票だけでは実際の仕事内容や法務部の体制が見えにくく、個人での転職活動には限界があります。
表面的な情報しか得られず、企業側の求める人物像とのズレが生じやすいのも法務転職の特徴です。
このギャップを埋めてくれるのが、法務領域に詳しい転職エージェントです。
一般には公開されていない求人を紹介してくれたり、年収や働き方の条件を代行して交渉してくれたりと、個人では得られないサポートが受けられます。
ここでは、法務の転職でエージェントを利用すべき具体的な理由を、わかりやすく整理して紹介します。
法務専門の非公開求人を紹介してもらえる
法務の求人では、企業の事情で外に出せない非公開求人のほうが多いのが特徴です。
新規事業の立ち上げや法務部の体制強化、M&A、海外展開など、重要プロジェクトが絡む場合は、社外に公開されない場合もあります。
そのため、企業は信頼できる転職エージェントだけに求人を預けることがよくあります。
非公開求人には、年収が高い求人や業務内容が明確で法務部の体制が整っているなど、条件の良い案件も多く含まれています。
エージェントを利用すると、こうした一般には出回らない求人を紹介してもらえるため、自分だけで探すよりも選択肢が広がり、希望に合う企業に出会える可能性が高くなります。
年収交渉や条件調整を代行してくれる
転職活動では、年収や働き方の条件をどこまで伝えていいのか悩む人が少なくありません。
また、面接の場で自分から条件を切り出すのは簡単ではなく、強く言いすぎて落とされたらと不安になる人も少なくありません。
転職エージェントを利用すれば、こうしたやり取りを代行してくれるため、精神的な負担を大きく減らせます。
求職者に代わって企業に希望を伝え、双方が納得できる形に導いてくれるのが転職エージェントの強みです。
転職エージェントが代理で調整してくれるのは主に下記のものです。
- 希望年収のすり合わせ
- 働き方の相談
- 入社時期の調整
- 業務範囲の確認
エージェントは市場を把握しているため、求職者の経験に見合った適正な年収で交渉してくれるのも大きなメリットです。
企業法務やインハウスなど選別してくれる
法務では、企業法務・インハウスローヤー・法律事務所など、働く場所によって求められるスキルや仕事内容は大きく変わります。
しかし、求人票だけではその違いが分かりにくく、想像していたものとミスマッチが起こりやすいのも法務転職の難しさです。
転職エージェントを利用すると、経験や希望に合わせてどのタイプの法務が向いているかを整理し、最適な求人を選んで紹介してくれます。
具体的には、次のような希望をエージェントに伝えることで、理想の職場に出会える可能性が高まります。
- 契約法務を中心に経験を積みたい
- コンプライアンスや内部統制に関わりたい
- 経営に近い立場で働けるインハウスに興味がある
- 法律事務所で専門性を高めたい
法務のキャリアは選ぶ方向性によって将来の選択肢が大きく変わるため、早い段階でプロに相談することが重要です。
法務のキャリアパスに沿ったアドバイスが受けられる
法務のキャリアはどの分野を伸ばしたいかが重要であり、その方向性によって選ぶべき事業や求人が異なります。
また、自分の経験がどの企業で活かせるのか、どんなキャリアの積み方が将来につながるのか判断するのは簡単ではありません。
転職エージェントは、法務の転職市場を日々見ています。
したがって、これまでの経験がどの企業で評価されやすいかや、どの求人が将来のキャリアにつながりやすいかといった将来を見据えたアドバイスが可能です。
- 契約法務を中心に経験を積みたい
- コンプライアンスや内部統制に強みをつくりたい
- 経営に近い立場で働けるインハウスローヤーを目指したい
特に法務は専門性が高く、キャリアの方向性を間違えると次の転職で選択肢が狭まることもあります。
だからこそ、プロの視点でキャリアの道筋を整理してもらえることで大きな安心にもつながります。
法務に強い転職エージェントの選び方
法務の転職では、選んだ転職エージェントによって紹介される求人やサポート内容が大きく変わります。
同じエージェントでも、法務に強い会社とそうでない会社では、持っている求人の数も情報の深さもまったく違います。
エージェントを利用する場合、どこに登録するかによって転職の進み方や結果は大きく変わります。
希望に合った求人を紹介してもらうためにも、エージェント選びはとても重要です。
ここでは、法務の転職で失敗しないために、どんなポイントを基準にエージェントを選べばいいのかをわかりやすく整理して紹介します。
質の良い法務求人の数が十分にあるか
法務の転職では、どれだけ質の良い求人を持っているエージェントを選べるかが重要です。
法務の求人は数が多くないうえに、企業によって業務内容や求めるスキルが大きく違うため、求人の質が転職の成功に直結します。
選ぶ際に特にチェックしたいのは次のポイントです。
- 企業法務・インハウスの求人が多いか
- 非公開求人をどれだけ持っているか
- 求人の内容が具体的で、業務範囲が明確か
特に企業法務は人気が高い領域で、この求人が弱いエージェントは選択肢が狭くなります。
非公開求人を多く持っているエージェントほど良い案件に出会いやすい傾向があります。
どんな法務求人を扱っているかを最初に聞いてみると、そのエージェントが法務に強いかどうかがわかるかもしれません。
自分の属性に合うサポートを受けられるか
法務の転職では、今の立場やこれまでの経験によって、必要なサポートが大きく変わります。
- 未経験から法務を目指す人向けの求人があるか
- 法務経験者向けのキャリアアップ求人が豊富か
- インハウスローヤー志望者向けの求人を扱っているか
- 働き方(残業・リモートなど)の希望に合わせた提案ができるか
未経験から法務に挑戦したい人と、経験を活かしてキャリアアップしたい人では、紹介される求人もサポート内容もまったく違います。
また、20代で未経験から法務を目指す人と、30〜40代でキャリアアップを狙う人でも同様です。
エージェントを選ぶときは、自分の属性にあったサポートがあるかしっかり見極めることが大切です。
さらに、働き方の希望が明確にある場合は、条件交渉に強いエージェントのほうが安心です。
キャリアアドバイザーが法務領域に詳しいか
法務の転職では、担当してくれるキャリアアドバイザーが法務の仕事をどれだけ理解しているかがとても重要です。
- 法務の仕事内容や専門用語を理解しているか
- 企業法務・インハウス・法律事務所などの違いを説明できるか
- 求人ごとの業務範囲や法務部の体制を把握しているか
- 経験を正しく評価し、適切な求人を提案できるか
法務は専門性が高く、分野によって求められるスキルが大きく変わります。
アドバイザーが法務に詳しくないと、求職者の経験を正しく評価できず希望と合わない求人を紹介されてしまうこともあります。
一方、法務領域に詳しいアドバイザーであれば、求職者の強みがどこにあるのか、どんな企業で経験が活かせるのかといった点を踏まえて、より精度の高い提案をしてもらえます。
面談の際に求人の業務内容を詳しく説明できるかを確認すると、そのアドバイザーの法務への強さがわかります。
法務の転職で失敗しないためのポイント
法務の転職は、事前準備の質が結果に大きく影響します。
求人の数が限られているうえに、企業ごとに業務範囲や求められるスキルが大きく異なるため、しっかり準備しておかないと、希望と合わない企業を選んでしまうこともあります。
そのため、転職活動を始める前に自分のキャリアを整理し、応募先の特徴や判断基準を明確にしておくことが大切です。
これらを押さえておくことで、より納得のいく転職がしやすくなります。
この章では、法務の転職で後悔しないために、事前に知っておきたいポイントや準備のコツをわかりやすく紹介します。
自分のキャリアの棚卸しをして強みと弱点を明確にする
法務の転職では、まず自分のキャリアを整理し、強みと弱点をはっきりさせることがとても大切です。
自分がどの領域で力を発揮できるのかを理解しておくことで、転職活動の方向性が明確になります
そのため、転職活動を始める前に以下の項目を整理するとよいでしょう。
- どんな業務をどれくらい経験してきたのか
- どの分野が得意で、どこが課題なのか
- 今後どんなキャリアを目指したいのか
自分を見つめ直すことで応募先の選択がスムーズになり、面接でも説得力のある自己PRができるようになります。
キャリアの棚卸しがしっかりできていると、エージェントからの求人提案もより適切なものになります。
自分の経験を客観的に見つめ直す作業は、転職の成功率を大きく高めるだけでなく、しいては自身の今後の生き方にも好影響をもたらすかもしれません。
企業法務・インハウス・法律事務所の違いを理解する
法務の転職では、まずどのタイプの法務で働きたいのかを理解しておくことが重要です。
同じ「法務」という名前でも、働く場所によって求められる役割や業務範囲、キャリアの伸ばし方が大きく異なるため、ここを押さえておくことで転職の方向性が明確になります。
企業法務は、契約書レビューやコンプライアンス対応など、会社の事業を支える幅広い業務を担当します。
事業部門と連携しながらビジネスを前に進める役割が強く、企業活動全体を理解しながら法的リスクを管理する力が求められます。
インハウスローヤーは、企業法務と似ていますが、より経営判断に近い立場で意思決定に関わるケースが多いのが特徴です。
経営陣や事業責任者と直接やり取りしながら、法的観点から事業戦略を支えるため、ビジネス理解やコミュニケーション力が特に重視されます。
一方、法律事務所は専門性の高い案件に深く関わることが多く、専門分野を磨きたい人に向いています。
M&A、知財、訴訟、労務など、専門領域に特化して経験を積めるため、専門家としてのキャリアを築きたい人に適した環境です。
この違いを理解していないと、思っていたものと違うというミスマッチが起こりやすくなります。
自分のキャリアの方向性を踏まえ、どのような働き方が合っているのかを整理しておくことが重要です。
複数のエージェントを比較し担当者との相性も見極める
法務の転職では、1社だけでなく複数のエージェントを比較することが大切です。
エージェントごとに持っている求人や企業とのつながりが違うため、1社だけに絞ってしまうとチャンスを逃してしまうことがあります。
また、転職活動を進めるうえで重要なのが、担当者との相性です。
話をしっかり聞いてくれるか、希望に合った求人を提案してくれるか、連絡がスムーズかといった点は、転職のストレスを大きく左右します。
複数のエージェントと話してみることで、自身に合ったエージェント探しができます。
担当者がキャリアを理解してくれているかどうか、エージェントの法務求人の豊富さなどの違いも明確になります。
最終的には求人の質と担当者の信頼性の両方を満たすエージェントを選ぶことで、転職活動をぐっと進めやすくなります。
年収や働き方などの条件に妥協ラインを決めておく
法務の転職では、求人の数が多くないためすべての条件を完璧に満たす企業に出会えるとは限りません。
したがって、転職活動を始める前に自分がどこまで妥協できるのかを整理しておくことが求められます。
たとえば、希望年収がある場合でも最低ラインを決めておくことで求人を選ぶときの迷いが減ります。
また、働き方に関しても、リモートワークの頻度や残業時間、休日数など、これだけは譲れない条件を明確にしておくことで、応募先の選択がしやすくなります。
「絶対に必要な条件」と「できれば満たしたい条件」を分けておくと、エージェントもあなたの希望を理解しやすく、より適切な求人を提案してくれます。
さらに、希望条件の優先順位も明確にしておくとよいでしょう。
応募企業の法務体制を事前に調べておく
法務の転職では、応募企業の法務体制を事前に調べておくことが重要です。
法務は企業によって担当範囲や役割が大きく異なり、同じ法務職でも働き方がまったく違うことがあります。
たとえば、法務部の人数が多い企業では、担当領域が明確に分かれており、専門性を深めやすい環境が整っています。
一方、少人数の法務部や一人法務の場合は、契約法務からコンプライアンス、知財、社内相談まで幅広く担当することになり、裁量が大きい反面、負担も増えやすい特徴があります。
また、法務が経営にどれだけ関わっているか、他部署との連携がスムーズかといった点も、働きやすさに直結します。
企業によっては、法務が守り中心でリスク回避を重視する場合もあれば、攻めの姿勢で事業推進に深く関わるケースもあります。
こうした情報を事前に把握しておくことで、入社後のギャップを防ぎ、自分のキャリアに合った企業を選びやすくなります。
エージェントに内部事情を確認したり、口コミや企業情報を調べたりして、できるだけ具体的なイメージを持っておくことが大切です。
法務の転職エージェントに関するFAQ
法務の転職では、エージェントをどう使うかによって得られる情報量も求人の選択肢も大きく変わります。
しかし、初めて利用する人にとっては気になる疑問が多いものです。
そこでこの章では、法務の転職でよく寄せられる質問をまとめ、エージェントを賢く活用するためのポイントを分かりやすく解説します。
登録数の目安から、未経験者の利用可否、転職期間の目安など、実際の転職活動で役立つ情報を整理しています。
転職エージェントは何社登録すればよい?
転職エージェントは 2〜3社の併用が最も効率的とされています。
法務特化型、外資系型、求人数が多い総合型など、タイプの異なるエージェントを組み合わせることで、よりバランスよく情報を集められます。
また、エージェントの担当者によって、法務に関する知識量やサポートの丁寧さ、提案力には大きな差があります。
複数の担当者と話すことで、自分のキャリアをしっかり理解してくれる人や、相性の良い担当者を見つけやすくなります。
担当者との相性は転職の進みやすさに直結するため、比較して選べる環境をつくることは非常に重要です。
一方で、4〜5社以上に登録すると、連絡が増えて管理が煩雑になったり、同じ求人を複数のエージェントから紹介されて混乱したりと、かえって非効率になることがあります。
スケジュール調整や応募管理に時間を取られ、肝心の準備に集中できなくなるケースも少なくありません。
そのため、まずは 2〜3社に登録して実際に話してみるのがおすすめです。
その中から信頼できる担当者を見つけ、最終的には 1〜2社をメインに活用する形に落ち着くのが理想的です。
法務未経験でもエージェントを利用できる?
法務未経験でも転職エージェントは問題なく利用できます。
未経験から法務を目指す人ほどエージェントのサポートが大きな助けになります。
実際、法務の未経験者向けの求人は多くありませんが、エージェントは一般には出回らない未経験可やポテンシャル採用の求人を持っていることがよくあります。
自分で探すだけでは見つからない求人にアクセスできる点は、エージェントを利用する大きなメリットです。
また、未経験者がつまずきやすい志望動機や面接でのアピールの仕方などもサポートしてもらえます。
ただし、エージェントによっては経験者向けの求人に特化している場合もあり、その場合は未経験だと紹介を断られることがあります。
未経験から法務を目指す際は、自分の強みや興味を整理しつつ、複数のエージェントに相談して比較することで、より自分に合った求人に出会いやすくなります。
転職エージェントに断られることはある?
転職エージェントからのサポートを断られるケースは実際にあります。
ただし、それはエージェント側の事情や得意分野との不適合が原因であることがほとんどです。
紹介できる求人がないと判断されたり、希望条件が市場と大きくずれている場合も、サポートが難しいと判断されることがあります。
ひとつのエージェントに断られたからといって、転職が難しいというわけではありません。
エージェントごとに保有している求人や得意領域は大きく異なるため、別のエージェントでは問題なくサポートしてもらえるケースもあります。
もし断られた場合は、他のエージェントに相談する、あるいは希望条件を少し調整してみるとよいでしょう。
法務の転職は求人が限られている分、エージェントとの相性や得意分野の違いが結果に影響しやすいので、複数のエージェントを比較しながら進めるのが安心です。
法務の転職はどれくらいの期間がかかる?
法務の転職にかかる期間は、一般的に1〜3か月程度が目安とされています。
希望条件が明確だったり、担当したい業務領域が限定されていたりすると、条件に合う求人が出てくるまで待つ必要があり、結果として期間が長くなることもあります。
また、転職にかかる期間は、これまでの経験やスキル、希望する働き方によっても変わります。
法務経験者であれば比較的スムーズに進むことが多い一方、未経験の場合は書類選考や面接でのアピールに工夫が必要で、準備に時間をかける人もいます。
企業によっては書類選考に1〜2週間、面接を複数回行うなど、選考フローが長めに設定されていることもあり、全体の期間が延びることもあります。
しかし、転職エージェントを利用することで転職期間が短縮されることも少なくありません。
また、書類添削や面接対策、企業との日程調整などを代行してくれるため、選考がスムーズに進みやすいのもメリットといえます。
法務の転職を考える際は、少なくとも数か月程度の余裕を持ってスケジュールを組むのが安心です。
エージェントを上手に活用しながら、自分のペースで準備を進めることが、納得のいく転職につながります。
年収アップさせるにはどんなエージェントを選べばよい?
一般的には、法務に特化したエージェントを選びましょう。
契約法務やコンプライアンス、知財など専門性の高い求人を多く扱っており、スキルを正しく評価してくれる企業を紹介してもらいやすくなります。
次に、外資系やグローバル企業に強いエージェントも年収アップには非常に有効です。
外資系の法務は年収レンジが高い傾向があり、英語力を活かしたい人や国際的な業務に挑戦したい人に向いています。
こうしたエージェントは年収交渉にも慣れているため、待遇改善につながりやすいのも特徴です。
求人数が多い総合型エージェントも併用すると、選択肢が広がります。
総合型は幅広い企業の求人を比較できるため、自分の市場価値を把握しやすく、より条件の良い企業を見つけやすくなります。
エージェント選びも重要ですが、年収アップには企業からのニーズが強い専門領域で経験を積むことも重要です。
M&A、コンプライアンス、内部統制、知財、ガバナンス、個人情報保護などは特に評価されやすく、経験者は高待遇で採用される傾向があります。
また、英語力があると外資系やグローバル企業の法務求人にも応募でき、年収レンジが一段上がります。
さらに、法務部門は少人数体制の企業が多いため、マネジメント経験があると管理職候補として評価され、年収アップにつながりやすくなります。
